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笹山日記|十日町市教育委員会

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笹山日記

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ヤブツルアズキ収穫 その2
ヤブツルアズキの収穫と脱粒で終始した1日でした。

A群(草取り、支持棒あり)もB群(放置)も収穫してきました。あまりにも多く実っていたので、全部取るのはやめて、実際に収穫したのは三分の一くらいでしょうか。

収穫作業では、支持棒の立っているA群のほうが圧倒的にやりやすいことがわかりました。人間も立ってやるのだから当然と言えば当然です。地を這っているツルから屈んで収穫するのは、「腰がしんどい」の一言のつきます。A群は腰に優しいことがわかったわけです。

地を這うツルにつくサヤは、大概濡れています。雨がちなこの季節ですから、その影響です。濡れているサヤは若干取りづらい。乾いていればパキッと取れるのに、濡れていると引っ張る力がいるようです。この点でも、地面に近い高さのサヤはまだ濡れているので取りづらいです。

採り方にもひと工夫が必要でした。完熟乾燥しているサヤはパッと裂けてしまいやすいので、ツルからむしる時に気をつけなければいけません。強くつまむとすぐ裂けてまめがとびだし、泳げたいやきくんになってしまいます。

それを防ぐには、サヤの根元をグッと強く、潰しぎみにつまんで、反対の手でツルをつかんでむしるのが良い。そして、入れ物の中で指を離せば、そこでサヤが裂け、マメは入れ物の中でとびだしてくれることがあります。一石二鳥。泳げないたいやきくん。

縄文館に戻ってからはひたすら脱粒。なんとかA群は終わりましたが、まだB群もあり。これが結構大変なんです。蛾の幼虫も20匹くらいいたでしょうか。なんていうんだったか・・・

これでした、アズキノメイガ
http://www.boujo.net/handbook/mame/mame-303.html

食害を受けていないサヤの方が少ないくらいでした。でも、虫を食べていけないということもないでしょうから、むしろタンパク源としていいかもしれない。

どんな味がするだろうか・・・・・


・・・

協力者、絶賛募集中!(太字)


調査員

(2017年10月14日)

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マメのサヤは神砂嵐
ヤブツルアズキのサヤをひたすら割っていた昨日。

そういえば・・・と急に思い出したことが。

マメ科のサヤは、野生のものなら自然と割れて

中のマメを散らかすことをご存知でしょうか。

子孫を増やそうとしているので、考えてみれば当たり前なのですが、

言われて初めて「そうか!」と思うものです。

そのマメのサヤはツイストするものだと教えてくれたのが佐々木由香さん。

サヤはこのツイストによって、種を遠くに弾き飛ばすのだそうです。

「飲み会の時に話題に困ったらこれのネタを持ち出します」とのことです。卓上に枝豆があればいいのでどこでも使える、とのこと。

つまり佐々木さんが枝豆を注文したらそろそろ話題が尽きてきたということを示唆するのかもしれませんが、それは言いませんでした。

それはともかく、昨日はツイストするサヤとずっとお付き合いしていたのですが、見ていてあることに気がつきました。

これは「神砂嵐」*なのでは・・・・。

 左腕をひじの関節ごと右回転! 右腕をひじの関節ごと左回転!

これです。ジャンプ世代のしかもJOJO*好きにしか通用しない話ですすみません。
https://matome.naver.jp/odai/2136110759167896001/2136352520737446803

当時あまり深く考えていませんでしたが、今考えると右回転・左回転とは主観ですね。

たとえば時計回りを右回転という人が多い一方、じつは左回転だという人が少数ながらいることをご存知でしょうか。右左の感じ方が違うのです。また、「右・左回転」では、相対する側から見ると逆に言い得てしまうのです。

だから客観的に言うなら、ワムウから見て左腕を反時計回り、右腕を時計回り、といったほうが正確ですし、

あるいは撚(よ)りでいうなら、左腕をZ撚り、右腕をS撚りにねじるというとより良かったかもしれません。

で、そんなことを思いながらもう一度サヤを見ると・・・

なんと!

左がZ撚り!右がS撚り!になっているではありませんか!

マメのサヤは「神砂嵐」だったということが明らかになりました。

・・・

でも、考えてみると、腕とは違ってどっちが右でどっちが左なのか、という新しい問題が出てきました。

調べればきっと定義されているんだろうけど、貴重な時間を使ってそこまでする気力が湧かず、

とりあえず神砂嵐的な感じだということでいいじゃないかと自分を納得させたのでした。


調査員

*神砂嵐
荒木飛呂彦 作「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するキャラクター、ワムウが使う「必殺技」のひとつ。腕を回転させて竜巻みたいなものを作り出す。

(2017年10月02日)

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収穫祭
今日からヤブツルアズキの収穫を始めました。

実験畑に行ってみると、すでに種が落ち始めていました。

脱粒時期は長期間続くことがわかっているので、

特に気にしません。粛々と採集します。

草取りして耕してから植え、いくぶん補助棒を立てておいたA群も、

それらをまったくしなかったB群も、

見分けがつかないくらいの成長を見せています。


今日採集したのは、完熟個体のみです。

結果として、同じ面積から同じくらいの量が採集できました。

よく乾かしてから重量を計ってみますが、ほぼ同じでしょう。

植えた時の環境条件と生え始めの時期が異なるのに同じ量だったということは、

それらよりも決定的な重要な条件があったことを示唆しています。

それが何かを突き止める術は今の所ないのですが、ほかの雑草を圧倒する地面の被覆割合、日光の占有力にあるだろうと想像できます。

見ていて興味深いのは、巻きついた草や補助棒を次々となぎ倒していくこと。

あっちからもこっちからも巻きついてくるので、支柱が重みで耐えきれずに倒れ、

その分、日光が降り注ぐようになっていたことです。

ただ、お互いが被さり合うことで潰し合いみたいになってましたが。

今シーズンは真面目に論文にしようと思っているので、

虫に食べられてしまう前に真面目に計測してみようと思います。

というわけで、今日はせっせと鞘から種を外す作業に没頭しました(画像)。

効率の良いやり方を心得て、かなり素早くできるようになりました。

ヤブツルアズキ鞘外し検定があるとすれば、

3級くらいはもう軽くとれるだろうと自負しているところです。


調査員

(2017年10月01日)

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笹山縄文カレッジ 大人の土器作り 4日目(最終日)
4日目。

前日の夜に降った雨でまきが濡れてないか

心配で心配で、会場に早く来て火を起こしました。

幸いにして、まきはさほど濡れてなくて、

順調に燃やすことができました。

そしてもちろん、土器も失敗なく、きれいに焼けたのでした。

よかった。本当に良かったです。


昼食時。

みなさんが思い思いに持ち寄った食材で、

土器鍋が始まりました。火焔型土器鍋です。

焼いている間、ちょっと暇になりますからね、こういうオプションが大事。

なにやらキノコ類と豚肉、いやイノシシ肉、なにかの菜っぱ。

なんか縄文っぽい。

「お、あっちはなんだ」と目をやると、焼き芋とチマキが。

サツマイモは近世からで、チマキははて・・・いつからか。

早くても弥生以降かな、などと考えながら食べる

はずがなく、考えるよりも早く胃袋の中へ。

大変美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

みなさん、すごく楽しかったみたいで、

「次はいつやるの?」と何度も訊かれました。

今年もう一回やりたいとか、そんな勢いでした。

講師の桾沢先生によると、中級、上級の上に、超上級なるものもあるそうです。

どこまでやるのか、、、まだ誰にもわかりません。未知数。

いずれにしても今日は、楽しんでもらえて本当に良かったです。

ありがとうございました。


調査員

(2017年09月30日)

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花が咲いた
縄文畑のヤブツルアズキは

すくすくもさもさと成長しています。

先日見たら花が咲いていました。

いまや縄文館の3階からでも花盛りなのが確認でき、

一部は早くもサヤが付いていました。

ぼちぼち害虫の心配を始めたほうがイイかもしれません。心構えとして。

そういえば、西東京市のシータとノーヤの親御さんも、ヤブツルアズキを育てている模様。

まだ花をつけたばかりという報告を拝見しましたが、そのときのコメントがこうでした。


「縄文汁粉まであと一歩」


食べるために育てる!ということだと思いました。

ハイヌウェレ神話などなんのその。

その振り切れぶりにたいへん感銘を受けました。


調査員

(2017年09月09日)

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笹山縄文カレッジ 大人の土器作り 2日目
2日目。

今日も終日いいお天気でした。

でも、土器作りには乾燥との戦いもあります。

いい天気が土器作りにいいとは限らず、難しいところです。

今日は輪積み輪積み輪積み。

みなさん大変お上手で、とりあえず上まで全部積めたようです。

めでたしめでたし。

モデルの土器を復元するという趣旨だと、目の前にその土器があるのでやりやすいです。それはそれでいいこと。

でも一方で人間のサガといいましょうか、違いが見えると気になってしょうがない、そういう気持ちが芽生えてくる。

場合によっては落胆してしまう・・・確か小学生もそうでした。

縄文人はモデルの土器そっくりに作ろうなんて気は無かったと思うので、

個人的には「ちょっとくらい違ったって別にいいじゃーん、えへへ」的に思うのですが、

もちろん当然決してそんなことは少しも口にしませんでしたよ、当たり前じゃないですか、だって、


大人ですから。


次は楽しい施文。来週が楽しみです!


調査員


(2017年09月03日)

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笹山縄文カレッジ 大人の土器作り 1日目
今日は「大人の土器作り」。

6名の方にお越しいただきました。

どういうわけか富山県や山梨県からお越しの方もおられ、

ただただびっくりです。


最初は座学。

東欧の土偶のこと、中国の古い土器のこと、日本の草創期の土器のこと、西アジアの土器のこと、さらっと。

その後は、笹山遺跡出土の土器をモデルに設計図を描き、胎土作り、輪積(わづ)みへ。

<初級編>ですから、小学生と同じ流れです。

難しい土器を選ばれる方が多いですね。お気持ちはわかります。とってもよくわかります。

が。

あとはみなさんの汗と涙しだい。ご健闘をお祈りしています。

合計4kgの胎土作り。みなさんヘトヘトのご様子でした。これが10kgとなったらどうなるのか・・・

「うへー」という声がどこからともなく聞こえてきました。

本日はいおサポのメンバーが1人と、笹山遺跡ボランティアのメンバーが1人、お手伝いに来てくれました。

同一人物のように見えましたが、気のせいだったかもしれません。

ありがとうございました!

調査員

(2017年09月02日)

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もっさもっさ 栽培記録
ささやまの縄文畑はこのとおり。

手前の枠が、ヤブツルアズキA群。最初に耕してから植えた方。ただし左半分は、ツルマメです。

右奥で見切れている枠が同B群、草取りもせずにそのまま植えた方です。草取りも耕しもしなかったので、もとから散らかっていたヤブツルアズキが混在しています。

現状では、A群もB群もほぼ同様の育ち。いやむしろ、B群のほうが元気なくらいです。それもそのはずで、B群は、人為的に植える前から散らかっていた種が芽を出していたので、スタートが違っていました。

周囲の草が伸びてくると日光が遮られますが、それに負けじと伸びて、伸びていく周囲の草に絡みついて一緒に上へ向かうことができたわけですから、当然ながらあとから植えたものよりも優位な環境を手に入れてきたのです。

A群は絡みつく相手がいない分、日光を独占できたので、成長は早かった。でも、周囲に絡みつくものがなかったので、最初は横へ横へとツルを伸ばしていき、地面で次第に密生してしまいました。結果、立てておいたピンポールにたどり着いて上に向かうまでの間、自分たちの葉で自分たちの日光を遮ることに。自縄自縛ならぬ自ツル自縛。いや、自爆か。

こうしてみると、ヤブツルアズキがまったく分布していない広場で始めたこの畑は、1期目こそ草取りをしてから植えた方がよくそだちましたが、2期目はそうではないかもしれません。

2期目は、最初に雑草を取るか取らないかよりも、適度な密度と、それぞれが巻きつける支柱のほうが大事ということがわかります。人為的に立てておくか、周囲に背の高い草が生えてくれる方がいいのです。

そもそも自然に散らかってしまった種は、土ごと除かない限り回収不能だから、勝手に生えてきてしまいます。もし生えてくるとわかっていたら、さて、採集した種を再度植えるなんてことは、するのでしょうか。

草取りをした方だって、耕した時の土を脇に退けておかなければ草取りをしない方と同じように生えてきてしまいますしね。

う〜〜〜〜ん。謎は深まるばかり。

ちなみに、縄文館にほったらかしにしておいた昨年のヤブツルアズキの種。

この1週間ほどの間に虫が大量に湧いてきて大変なことに。

笹山遺跡の草刈りをしている大先輩にこの話をしたらこういいました。

「ほれ、ひょうたんに入れるとか、ゆうごう(夕顔)にいれるとかして、キュッとしめる。それに日の当たらねーところに置かなきゃダメだ、そら。あと、日干しもちょくちょくしんきゃねこっつお。」

とのこと。

そういえば封筒に入れている方は、まだ虫が湧いてない。きっと、空気と、湿度と、光を最小限にしておく必要があるということなんだと思いました。

勉強になるなあ!

それから、ふと、食べられた部分の形状を見ていたら、そういえばこんな形の圧痕は、土器にもあるんだろうか。聞いたことないな。と思いました。

縄文人は、もし虫が湧いてしまったとき、どうしたんだろう。すくなくともそういうマメを土器には混ぜなかった、のかもしれない。虫の湧いたマメは土器に入れないのだとすれば、これは、一種のタブー(禁忌)だと思ったりするわけです。でました、新説。


調査員

(2017年08月21日)

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夏休み親子自由研究サポート 縄文土器をつくろう! 2日目
今日はひたすら暑かった。

「本当に倒れるときって、こんな日かもしれない。」

人生で初めてそう思いました。


サポートの2日目。

土器焼き&自由研究の締めくくりの日です。

ローテーションで火と土器の面倒を見るという策がうまくいき、

みんなが暑さを避ける時間が作れたのは良かったのですが、

でも自分のことを考えていなかったのは、良くなかった。

倒れなかったのは幸運としかいいようがありません。


土器は全て上手に焼けました。

それと土器鍋も「それっぽい」味に満足。子供たちもおかわりしまくり。

ボランティアの方々が、何日も前から準備してきたものです。

大変ありがとうございました。


自由研究は、本日の工程の記録を行ってから、

土器の計測、鉱物(胎土)の観察、略図作成。

研究の最初の最も大事な部分「観察」を重視したかったからです。

ここまでで、土器作りの全工程と、観察が終了。

あとは、「研究ノート」に書いたもののなかから種々抜粋して張り合わせれば「壁新聞」になりますし、

書いた順で文章を連結していけば「レポート」になります。


最後、「サンプル」として僕が作った壁新聞を掲示しました。

レベル的には研究ノートを全然かかなかった子供向けの、ほぼ「最低レベル」のものです。

だから今回の参加者が書いてきた研究ノートの内容の方が断然高いレベルだったことを、言い添えておきました。

もし真似されたら全てが水の泡だからです。

へー、と言っていた皆さん。しばらくするとなぜかスマホで撮影しはじめ・・・・

ここであまりにも心配になり、「こんな程度の低いものは、絶対に真似しないでくださいね!」と強調。

大丈夫だろうか・・・。

ともあれ、誰も怪我せず、無事に終えることができました。

笹山遺跡ボランティアの方が2名、いおサポの方が1名がお越しになりました。

それから、一般の方が、お茶の差し入れにくてくださいました。

みなさんに、感謝。


調査員

(2017年08月20日)

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夏休み親子自由研究サポート 縄文土器をつくろう! 1日目
今日は「サポート」1日目。

参加者数は以下のとおり

 工作のみ 子ども2名 + 保護者1名 =3名

 工作+研究 子ども4名 + 保護者3名 =7名

飛び入りの方もいらっしゃったので、

予約よりちょっと増え、にぎやかになりました。

この企画は「親子参加」ですので、参加人数は3名+7名で合計10名です。


サポートは今年でもう4年目。

設計図を先に書いてもらうパターンは昨年からはじめました。

土器を観察するということと、イメージを具体化することとの両面で学習するものです。

設計図と自分の作品とが相違するのは普通のことでして、なぜ違ってしまったのかを考えるきっかけを与えてくれるいい教材です。

また、これは研究の大事な過程でもあります。

研究をしたことがある人なら誰でも分かっていますが、一度や二度の失敗は一里塚。失敗をしなければ進めない道がある。

でも、一里塚にすぎないことが子どもにはまだ実感として理解できないので、失敗に落胆して心が折れかける子が、たまにいます。

見ていてちょっと気の毒になります。

そんなときは保護者さまの出番です。

もしも最近口をきいてくれない娘さんであればなおさら、

なおさら助けてあげて欲しいと思ったりします(大きなお世話)。

「サポート」は親子参加なのです。


さて。

この企画も、何度も繰り返すうちに、僕の課題だった自由「研究」の導き方に、

やっと一定の形ができたような気がします。

あまりにも自由だった1年目に比べて、子どもの選択肢はだいぶ狭くなりましたが、

「研究」としての意義の低下を最小限にとどめる道をやっと見つけた気がするのです。

毎年頭を抱えていたのが嘘のようです。

土器作りを自由工作ではなく自由研究の真ん中に据える道は「実験考古学」でした。


今日もまたお手伝いをいただきました。

笹山遺跡ボランティア1名、いおサポ1名、一般の方1名、計3名が

この時期に、たいへん忙しい時間をやりくりしてお手伝いに来てくださいました。

本当にありがとうございました。

8月20日は土器焼きです。研究に参加する人は、土器なべ試食付き。

土器作りも実験なら、土器を使った料理も実験です。

どんな味にしてくれるのか、いまから楽しみです。


調査員A

(2017年08月06日)

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「大人の土器作り」の募集が始まりました。
笹山縄文カレッジ「大人の土器作り」。

合計4日間ある長丁場企画です。

土器なんてちょいちょいちょいっと作れる、

そんな風に思う方も世の中にはいらっしゃるようで、

時折、そういう雰囲気の質問を受けたりしますが、

実際は最低でもこれだけの日数がかかります。

土器作りを通じて、きっと縄文人の手わざの巧妙さ、

その匠っぷりに感動できることでしょう。


講師はかつて文化財課でも働いていた桾沢さん。

十日町市内では、僕の知る限りおそらく最高の作り手のひとりじゃないかな、と思います。たぶん。

僕としても、大変楽しみなわけです。


個々人の参加日程や時間は、4日全部とはいかなくても、

若干の融通を利かせられるかもしれません。

土器作りに興味があるけど、日程が・・・という方はとりあえずお問い合わせください。

お待ちしています。

調査員

(2017年08月04日)

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縄文女子参加型調査
調査員の阿部です。

市民参加型調査を学術研究に接続する試みが増えてきている、そうですね。

戦う学芸員Tさんが紹介していました。
https://blogs.yahoo.co.jp/rekitomo2000

 朝日新聞さんの該当記事↓
 (夏休み 科学体験:中)観察で「調査」に加わろう
 http://digital.asahi.com/articles/DA3S13057546.html?rm=150

川を遡上してくるうなぎにとっての好適環境をしらべるものや、

自宅周辺の鳥や虫の生息状況を調べるもの、

その他もろもろ。

記事の中では、市民に居住地周辺の生態学的にミクロな、局所的な環境を調べてもらって、これを広範囲に収集することで統計をとったり、広域的傾向を把握したりするのに使うことが紹介されています。

笹山でもこのタイプの研究をすでに行っていて、土器の圧痕調査がそれに該当します。

縄文遺跡はとてもたくさんあるので、研究者が一つ一つ当たることは現実にはかなり難しい。でも各遺跡の近くに住む人やそれに携わっている人たちがデータ作成を行い、それを各地からたくさん集めることができれば、大きな傾向を把握することができるようになります。

笹山ではパレオ・ラボの佐々木由香さんの指導をいただいてます。まえから佐々木さんの指導のもとで全国各地に「圧痕部」的なものが結成されていてデータ作成を行っていますから、その一部、ということができます。市内にはほかにも「古文書整理ボランティア」や「いしぶみの会」という団体もあり、ほかにもありますが、いずれも素晴らしい実績を持っています。これらも市民参加型調査です。

このような研究体制は本職の研究者を頂点とするピラミッド型の構造ですから、上記記事にあるように、専門的な同定や分析、論文作成の高いハードルが課題という認識も生まれてくることでしょう。

ただ、それはあくまで学術研究の文脈の話です。あるいは調査を通じて「科学」への理解を深めたいという学術方面の思惑から来る認識ではないでしょうか。市民にとっての利益は、文脈がちょっと違うような気がします。

市民の利益は、自分たちの社会・文化を自分たちの力で明らかにしていく「活動に関わること」から来るもので、結果だけではないように思うのです。

調査活動に参加することで自分の属する共同体社会の成り立ちを知る、明らかにするだけでなくて、あるいはそれ以上に、一連の行為を通じて社会への関心を深め、誇りや愛情、連帯・相互扶助の意識などを育むことにつながる、ということ。個々人が意識するかどうかはわかりませんが、それは共同体社会にとって利益となるのではないでしょうか。

あまりいい例えが思いつきませんが、「お祭り」がわかりやすいでしょうか。
地域のお祭りって、本当は神社の神事・祭礼のはずですが、お祭りに来ている人の多くは露店とか村芝居とか花火とか山車の引き回しがお祭りそのものだと思っています。そういう外部の、ど真ん中ではない部分、核心からはズレた部分が共同体を形成する本質であり、またお祭りが継続される理由だといったら、怒られるかもしれませんけど、大きくは間違ってません、たぶん。

市民参加型調査は、別にお祭りのように何か勘違いしているわけではありませんが、みんなで一緒になって社会・文化の大事なことに関わっているということに重要な意味があるように思います。学術的に重大な発見がなくても長年継続している団体もあります。その継続の底に、そうした市民としての利益があるんじゃないかと、思っているわけです。

ところで、タイトルの「縄文女子」。

先日、笹山遺跡ボランティアのメンバーが地域の新聞の「10代のまなざし」というコーナーに掲載されました。笹山縄文館まで取材にこられていた記者さんが「イベントの取材もできて、このコーナーの取材もできて一石二鳥イエイ!」と言っていたかどうかは別として、こうして取り上げて頂けて、本当に嬉しいものです。

彼女もまた市民参加型調査で、この地域のとても古い文化の解明に、楽しみながらもしっかり協力してくれる、心強いメンバーのひとりです。多謝。


阿部

(2017年07月28日)

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アズキの芽が出ました
調査員の阿部です。

本日は圧痕部の日。

午前午後ともに1名の方がボランティアにお越しくださいました。

ありがとうございました。

畑の方は、ヤブツルアズキがすくすくと成長しています。ただいま数センチ。

画像は、対照実験のA群、草取りをしてから植えた方です。

植えた場所以外からもたくさん生えていました。きっと昨年の秋に自然と散らばった種子たちでしょう。

これらは(かわいそうとは思いつつ)抜いてきました。出る杭は打たれる。南無。

他方、草を取らずにほぼ蒔いただけのB群はどうかというと、

・・・

なんと、植えた種子と自然に散らかっていた種子とが混在し、わけのわからない状態になっていました。

草に巻きついて背が高くなっている方はたぶん自然状態の方。

そして植えた方はまだ数センチ程度の長さのはずですから、草に隠れて見えないのでしょう。

自然状態の方は抜く方がいいかもしれませんが、草に巻きついているのを抜けば、草ごと抜けて環境が変わりますから抜くのもどうか。

抜く作業中に草の下の芽を踏み荒らすことも予想されます。

早くも対照実験が崩壊しつつありますが、もとよりユルイ実験です。

ゆる〜〜〜く見守っていきたいと思います。


阿部

(2017年07月09日)

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ガラス鏃
調査員の阿部です。

1980年代に流行ったという「〜族」。

竹の子族とかカミナリ族とかあったそうですが、

それぞれ何を指すのか僕もよく知りません。


と、そんなことはさておき、

笹山縄文カレッジで秋に予定している「ガラス鏃作り」の準備を始めました。

ゾクはゾクでも、金へんが付くゾクは、

「鏃」と書いて「やじり」と訓じます。


まずは本当に作れるのか、という実に基本的なところから。

やってみてわかったことは、石器よりも面倒な部分がある、ということでした。

今回はクリープのが瓶底を使いました。いい色ですね。

個人的にはピンクとか可愛いかもと思うのですが、見つからないですね、ピンク。

だれかピンクの瓶を知ってる方、情報をお待ちしています。


今日は午後から圧痕部の活動がありました。

現在のところ、まだ圧痕が見つかっていません。少ない遺跡であることはもう間違いないでしょう。

でも「少ない」、というのは何がどの程度少ないのか。

定量データの比較、、、、ため息がでます。

本日は、午後3名のかたにお越しいただきました。ありがとうございました。


阿部

(2017年07月08日)

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サポート準備
調査員の阿部です。

毎年悩む、夏休み自由研究サポート。

何が悩ましいかというと、

ニーズの幅広さに対してどこまで答えるか、です。

観察記載するのも研究だし、

その先の、仮説検証するのも研究。

個人的には、もちろん後者が面白いと思いますが、

前者も、とっても大事なことでもあるんです。

でも、時間に制限があるので、内容も無制限には、、、

というわけです。

今日はお手伝い下さる伊乎乃の里・縄文サポートクラブの方々といっしょに

縄文館で用具を点検しました。

よくみると、縄文原体(縄)に数種類ある。若干複雑なものも発見。

縄にも、いろんなより方があるんです。

より方の違いによって、土器に押し付けて転がした時の模様に違いが生まれます。

縄文人はこれを区別していました。

「ねえ、原体の説明は・・・・どうしましょうか?」

と言ったら、おひとりは目をそらし、おひとりは「あははは」という乾いた笑いくださいました。


阿部

(2017年07月07日)

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