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馬場上遺跡出土品

馬場上遺跡は、西小学校と博物館の周辺にあります。昭和49(1974)~59(1984)年の間に、西小学校や市道などの建設に伴い計6回の発掘調査が行われ、古墳時代中・後期と奈良・平安時代の集落跡が発見されています。

古墳時代中・後期の集落は、竪穴住居19棟からなります。竪穴住居は、平面形が隅丸方形・長方形です。出土した遺物の多くは、土師器と呼ばれる褐色をした軟らかい素焼きの土器で、杯、高杯、カメ、壺などが見られます。このほか、勾玉・管玉も出土しています。

奈良・平安時代の集落は、竪穴住居31棟と掘立柱建物8棟からなります。竪穴住居は、カマドを持っています。
土器は、土師器のほかに硬くて灰色をした須恵器きが見られ、これらには蓋、杯、カメ、壺などがあります。

また、遺跡では紡錘車も出土しています。これは、糸に撚りをかけるときに使う道具で、古代からこの地域で織物が作られていたことを示しています。(文化財課)