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大黒沢正平在銘梵字碑

梵字碑とは、中世(鎌倉〜戦国時代)に大流行した供養塔の一種です。多くは使者の菩提を弔うためや、願主が生前に死後の法事を営む「逆修」(ぎゃくしゅ)のためのものです。

関東では、板碑(いたび)と呼ばれ、緑泥片岩ですが、当地方ではほとんどが安山岩系の自然石を用います。

この梵字碑には、阿弥陀三尊を表す三種子(さんしゅじ)と、「正平8年(1353年)8月17日 施主敬白」の銘文を刻み、その下に成年男子2体分の人骨が詰まった珠洲焼の壺(「骨蔵器」という。)を埋めていました。南北朝時代にこの地域を支配した羽川(はねがわ)氏に関連するものと推測されます。

十日町市内にある板碑等は、十日町中心部付近では珍しく、また年号や骨蔵器を伴うため大変貴重です。

昭和51年(1976年)1月10日に旧・十日町市の文化財に指定されました。

  1. 種別 十日町市指定史跡名勝天然記念物(史跡)
  2. 名称(読み) 大黒沢正平在銘梵字碑(おおぐろさわしょうへいざいめいぼんじひ)
  3. 記号・番号 史・第6号
  4. 所在地 十日町市大黒沢
  5. 所有者 個人
  6. 指定日 昭和51年(1976年)1月10日