この巨木は延暦年間(西暦782-805年)に坂上田村麻呂が東征の折に植えたと伝えられています。慶長4年(1599年)には目通りが二抱えあったとの記録があり、当時の赤谷は8戸だったといいます。貞享2年(1685年)に赤谷城主・三河玄蕃(みかわ・げんば)が神木に奉ると合戦のつど兵の安全を守護し、苦戦を救い、味方を勝利に導いたといわれています。
この縁起から、明治以降の出征兵士はこの巨木に武運長久を祈り樹皮を身に付けて故郷をあとにしました。 古来村人は、この霊木を無病息災、家内安全、五穀豊穣に霊験あらたかな「大木の木」(おおきのき)と崇め、住居、農耕、畜育、年中行事、信仰、俗信にまつわる数々の口伝を継承して現在に至ります。
昭和33年(1958年)3月5日に新潟県指定天然記念物に指定されました。 平成7年(1995年)と平成22年(2010年)に保護増殖事業で樹勢回復工事を施しました。
樹種:ケヤキ 樹高:46.5m 幹周り:10.1m(目通り) 推定年齢:850年