この大スギについては、大正8年(1919年)に刊行された『中魚沼郡誌』(中魚沼郡教育会編)に「小貫十二社に一尺六寸余の老杉一株」という記述があります。文中に出てくる十二社は昔の呼称であり、他所にあった諏訪社を合祀してからは諏訪社と呼ばれています。妻有地方屈指の大スギとして、早くから注目を集めていたのでしょう。
以前境内を広げる際に土盛りをしたため、根元は1mくらい埋まっています。樹勢は近年急速に衰えています。 樹齢は定かではありませんが、小貫村の発生に関係があり、庭野・春川家が赤倉から移住してきた時、記念に植えられたものだと伝えられています。
この大スギは、どんなことがあっても刃物は一切あてないという「ナタ入らずの木」といわれ、落ち葉も集めて木の根元に返しておくなど、今も信仰の対象として生き続けています。
昭和53年(1978年)3月31日に新潟県の天然記念物に指定されました。
樹種:スギ 樹高:38m(平成20年) 幹周り:8.62m(目通り) 推定年齢:不明