向獅子一対は、松苧神社本殿(国指定重要文化財)の宮殿前に置かれていました。1981年(昭和56年)、松苧神社本殿修復の際に解体修理され、吽形胎内から「応永十年八月二十一日之見作」(応永10年は西暦1403年)の墨書が発見されました。
共に檜造りで、全体に漆箔の豪華な青色仕立てで、その上に阿形は金彩、吽形は銀彩、口中の一部に朱彩が残る秀作です。京の仏所の作と考えられます。
1970年(昭和45年)に旧・松代町の文化財「向獅子像」として指定されました。 1995年(平成7年)に合併後の十日町市の文化財とする際に名称変更しました。