室町時代末期の作品です。定慶の作と伝えられています。
像の高さは59cmで、桐材を用いた一本造で、彩色に後補の跡が認められます。円頂で耳は長く張り、三道を刻み、胸を広く表しています。裾は長く、右足をやや前に出し、歩行の動静を示しています。衣は通肩、その上に袈裟をまとい、流麗な印象を与えています。台座は後世の作で、蓮弁に金箔を施しています。
1991年(平成3年)に旧・松之山町の文化財に指定されました。