桃山~江戸時代前期の作品です。
像高33cmで、ロウソクの煤によって細部が分からない状態です。左腕のみ屈臂(くっぴ)している。顔面と衣紋は判別できません。
台座の裏側に作者と思われる墨書(下記)があります。
コンリョウシ奉 南海行人
コンリョウは「建立」の意と推測されます。 また、像と台座を結ぶ立柱の4面にも墨書があります(以下、正・左・右・裏の順)。
観音サイシキシ南海 サイキシ南海 午ノ七月七日南海 サイシキ南海
サイシキシは「彩色師」、サイシキとサイキシは「彩色」の意と推測されます。
1991年(平成3年)2月1日に旧・松之山町の文化財に指定されました。