霜条にある南北朝期の2基(以下1と2)の板碑です。
1は個人宅庭園内にあります。 この板碑は昭和48年(1973年)6月頃、同宅地内の石積みを片付けていた際に発見されたものです。種子は変形書体で、刻みはやや浅いですが全体に太く安定感があります。蓮座(れんざ)は蓮弁(れんべん)のほかに中房(ちゅうぼう)・蓮実(はすみ)も表現されていて美しいです。
2は、個人宅庭園内にあり隣接する大日如来の石像とともに同家の信仰をうけています。以前は字北原の同家墓地にありましたが、近くの畑に移転し、さらに基盤整備のために現在地に移されました。種子は変形書体であり、蓮座は蓮弁のほかに中房・蓮実も表現されています。
1が1976年(昭和51年)3月3日、2が1976年(昭和51年)8月25日に追加で旧・川西町の文化財に指定されました。