元町集落の北方の段丘麓に2基並んで建ち、信仰の対象になっています。 2基のうち、どちらかは不明ですが以前から現在地にあり、かつては直径3~4m、高さ1m前後の塚の上に建っていたといわれています。戦後まもないころ、寒風新田の雪消えを早めるために土まき用として塚を掘り崩したところ、中から穴あき銭が六文銭分出土したというが、その所在は明らかではありません。周辺には、他にも2・3基の塚があったようで、隣接する北側の雑木林の中には、これらの塚と連続していたとみられる大小十数基の塚が現存しています。
1は、釈迦如来種子(パク)が刻まれています。種子の刻みは比較的深いですが、蓮座や造立銘などはみられません。
2は、釈迦如来恥種子(パク)を刻んでいるものは市内ではこの板碑のみです。種子は比較的太く安定感もあり、刻みは浅く蓮座や造立銘などはありません。
1985年(昭和60年)に旧・川西町の文化財に指定されました。
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