この土器は縄文時代最古の時期にあたる草創期(1万5千年〜1万1500年前)土器で、干溝遺跡(※)から出土しました。本土器は器形復元できた良好な資料で、新潟県では唯一の例です。縄文時代草創期の土器は全国的に見ても存在自体が稀少であり、また1個体の全体が分かる資料は極めて稀少であることから、本土器は学術資料的に高い価値を有しています。
2012年(平成24年)3月22日に十日町市の有形文化財(考古)に指定されました。
※干溝遺跡…県営圃場整備事業に伴って、十日町市教育委員会が1991年(平成3年)5〜9月に発掘調査を行いました。調査の結果、旧石器時代終末期、縄文時代草創期〜後期、弥生時代、古墳時代初頭の遺物が出土しました。
十日町市博物館
干溝遺跡