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HAKKAKE展示 豪雪地の美ものがたり―縄文と古代の美―

HAKKAKE展示

豪雪地の美ものがたり―縄文と古代の美―

会期

令和4年11月16日(水)〜令和5年1月5日(木)

会場

十日町市市民交流センター 分じろう HAKKAKE(文化歴史コーナー)
住所 新潟県十日町市本町2丁目226−1
見学可能時間 9:00〜17:00(※火曜休館)

内容

日本の国土のうち、およそ半分は「雪国」です。中でも、日本の中央部に位置する新潟県十日町市は、市街地でも平年の積雪深が2mを超える世界でも有数の豪雪地で、「雪国」の中の「雪国」です。この地に大量の雪が降るようになった縄文時代中期以来、人々は雪と闘いながらもその恵みを活かしてくらし、現在まで住み継いできました。

十日町市には、四季の移ろいによって全く違う表情を見せる、豊かで特徴ある景観が形成されています。棚田が広がる里山や、薪炭林として利用されたブナ林の風景からは、豪雪地の人々の知恵とたくましさを感じることができます。また、「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」の舞台でもある十日町市には、「清津峡」の柱状節理の雄大な景観と現代アートとが一体となった空間など、新たな魅力も生まれています。

遥か遠い昔から、この地で縄文の人々は優れた造形の器を創り出してきました。縄文時代の遺跡の出土品も数多く、特に「火焔型土器」の圧倒的存在感は、5000年の時を経てなお、人々を魅了してやみません。生活の用から生まれた道具の中には、人間の普遍的な暮らしや感覚と時空を超える生命力を感じることができます。また、古代から時代を捉えた意匠で作られてきた十日町市のきものは、1500年もの間多くの人々に愛され続けています。

昔から変わらない人々の暮らしの普遍的な記憶、どこか懐かしくそして新しく、どこまでもたくましく、美しい美ものがたりは、冬の静寂の中で研ぎ澄まされた雪国の人々の感性から生み出されてきたのです。

※HAKKAKEは、中心市街地に位置する十日町市市民交流センター「分じろう」(十日町市本町2丁目226-1)の「まちの文化歴史コーナー」です。HAKKAKEでは中心市街地に賑わいを持たせるために、博物館のサテライトとして収蔵物を入れ替えて展示しています。