雪と信濃川 大河 信濃川 川と生きる 信濃川は、日本一長い川です。甲武信ヶ岳に源を発し、長野県内では千曲川、新潟県では信濃川と呼ばれ、日本海にそそぎます。信濃川は、人や物資を運ぶ道であり、その水は発電、上水道、灌漑用水、工業用水などに利用されてきました。また、川の豊かな流れは、多くの生命をはぐくみ、人々に恵みを与えてきました。信濃川はまさに母なる大河なのです。 雪国 十日町 雪と暮らす 雪国の一年は、雪が積もる雪季と、雪のない夏場とに分かれます。雪季は12月から4月まで半年もの間続き、人々は文字どおり雪の中で生活します。雪に耐え忍びながらも雪を利用し、次の夏場に向けて衣食住の準備をします。夏場は、大地を耕して作物を生産し、生活を確保しますが、早くもお盆も過ぎるころには雪季に備えた準備を始めます。雪国の生活文化はこのような、雪を前提とした生活スタイルが雪季と夏場という、二つの別世界で繰り返され、はぐくまれました。江戸時代にはすでに知られた越後人の忍耐強さもまた、こうした二つの世界の繰り返しによって培った気質かもしれません。