笹山遺跡ボランティア通信95号
実に、じつに久しぶりに好天になった笹山です。
復元住居も、ここぞとばかり水分を吐き出しています(写真)。
今朝の十日町はなんと、2℃!いやはやどうりで寒いわけです。
週末は雷も鳴ったことだし、いよいよ雪もすぐそこに来ているようです。
そんななか、午前2名、午後3名の方に今日も元気にボランティア活動にいそしんでもらいました。
土器の接着・復元が終わったものの、どれとどれがくっついていたかの最終確認です。
深鉢型土器の、底付近の注記を読むのは至難の業です。
「う〜ん、よく見えん・・・」
「いっそ、土器に顔を突っ込むか」
「ぎゃ〜、顔にチョークがくっついた」
・・・。
いかに大変だったか、想像に難くないですね。
本当にお疲れ様でした!
休憩中には、忘年会や雪まつりの話なんかも飛び出しました。
もうそんな季節ですねぇ。楽しみです!
作業員た
(2015年11月30日)
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とうとう・・・!
作業員の近です。
何かないかな〜と思い、笹山の火焔型土器の出土状況を再現したモニュメントの辺りに行ったら、写真に撮ったものが色々拾えました。
イチョウの葉、コナラのどんぐり(3cm超えの大きいの)、真ん中が、キリの木の枝。それと写真左端のゲジゲジしたのは・・・
うーん、よくわかりません。調べてみようと思います。
そして今日の午後はとうとうアラレが降りました!
道理で寒いわけです・・・
作業員 近
(2015年11月27日)
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ようこそ!
作業員の近です。
今日は十日町小学校の生徒さんが笹山へ来てくれました!
子どもたちが来てくれた時の恒例の土器を持って記念撮影もしました。
「火焔型土器を聖火台に!」の缶バッジをプレゼントすると、元気な歓声があがり、喜んでもらえたのが印象的でした。
作業員 近
(2015年11月26日)
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久しぶりの喜び
作業員の近です。
土器の破片を整理していたら、偶然接合するもの(割れた破片がくっつくもの)を見つけました!
心の中でガッツポーズ!
久しぶりに接合するものをみつける喜びを感じました。
作業員 近
(2015年11月25日)
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ある笹山の一日
十日町にしては珍しく、今日は雨とともに風が吹きすさんでいます。
そんななか、調査員阿部さんが外を見ながら
「あれ、雪がまじってるんじゃない?」と一言。
「ええっ!ほんまですか!!」
くわっと目を見開いて急いで外を見ましたが、フライングだったようです。ただの雨粒でした。
「そ、そんなに食いつかれると思わなかった」。
−−−や、ネタになりそうなことには真っ先に反応しますんで。がっくし。
気を取り直してパソコン作業をしていると、なにやら後ろから真剣そのもので作業員さんたちが話しこんでいるのが聞こえてきました。
「箱がふたっつに分かれてるんだすけ、何か深いいみがあるんだと思わんだ」
「そうだねえ、ふたっつなんだんが(以降省略)」
−−−「ふたっつ」ってなんかかわいくないですか。真剣な状況におおよそそぐわないぐらいかわいいんですけど。
***
今日の作業員たのつぶやきでした。最後までお付き合いありがとうございました。
話とは全く関係ないですが通称エイと呼んでいる土器片を載せておきます。以前にもアップしたことがある気もしますが、見ているとなんとも癒される一品です!
(2015年11月24日)
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笹山遺跡ボランティア通信94号
作業員の近です。
今日はボランティアの活動日でした。午前3名、午後は4名が活動に参加してくれました。
いつもの整理作業の続きに加えて、土器の拓本をとる作業や、土器片の断面の図を書く作業をしてもらいました。
途中でお客様がみえたりで、賑かになりました。
寒くなって来ましたが、まだまだ笹山からみえる銀杏の紅葉もきれいですし、土器も見学できますので笹山までお越しください!
作業員 近
(2015年11月22日)
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あなたはだんだん・・・
作業員の近です。
渦巻き文様付きの土器を眺めていると、なにやら遠くの方から声が聞こえてきたような気が・・・
「あなたはだんだん眠くな〜る。
眠くな〜る・・・」
昼休みの一瞬、眠りの世界へ連れて行かれそうに。危うかったです。
作業員 近
(2015年11月20日)
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実に惜しい
今日はばらばらな土器破片についてご紹介します。
これらは別々の個体の1ピースですが、それぞれ火焔型土器だということがわかります。
サイズ的に、ざっと見て内径25〜30cmほどになりそうなとても立派なものです(破片から口径を推定する計算方法があるんですが、ここでは割愛)。
ですが、同一個体が見つからないため、復元に至らずこのままいずれ収納されれてしまう可能性が高いです。
人目に触れる可能性があるとすれば、既に1〜7次に発掘されているものと接合し、復元または再復元された場合ですね。
こういう立派な破片も、博物館で展示されているもの達の背後にはたーくさんあるのだということを知っていただければ幸いです!
作業員た
(2015年11月19日)
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雨降り
作業員の近です。
今日は雨がずっと降り続いていました。
朝、笹山の広場にある葉が黄色くなった紅葉の枝をみてみると、5匹のトンボがとまっていました。どのトンボも雨に濡れてじっとしていました。かなり寒そう・・・
笹山のあたりに住む生き物たちはどのように雨の日を過ごしているのだろうと思いを馳せる近でした。
作業員 近
(2015年11月18日)
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蛍光の黄色とオレンジを混ぜた色
だんだんと雪国らしいどんよりとした日が増えてきました。
もう11月も半ばを過ぎましたね!
十日町では着々と冬の準備が進んでおり、あちらでもこちらでも忙しい、忙しいという声が聞こえます。
例えば、収穫物の干す作業。柿や大根は色んなところからぶら下がっているし、白菜やネギはずらーっと並べられている光景を目にします。
例えば、野沢菜づけ。晴れた日に外でおっきな樽に仕込みます。
例えば、雪囲い。木という木はぐるぐる巻きにしたり、棒で囲います。
そんな様子が笹山からも見られ、なんだかこっちもそわそわしてしまいます。
そんな中、窓から見える大きな銀杏の木は紅葉真っ盛りです!
自然が作り出す色は、こうも鮮やかで美しいのかと毎日その色の微妙な変化を楽しんでいます。
銀杏は逞しいんですね、雪囲いしなくとも枝も折れず、とっても背が高く成長しています。
またずぼらして3階の窓から写真を撮っているな、と思わないでください!全容が撮りたいからです!なんつって。
おや、よく見ると真下で愛でている人もいますね!
どっかで見たシルエット。
冬はもうすぐそこまで迫っています!
作業員た
(2015年11月17日)
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ヤブツルアズキ強し!
作業員の近です。
日中は布団でも干したくなるようなぽかぽかとした陽気でした。
こんな日には笹山散歩!
笹山の裏山は紅葉が終わった葉っぱが、かなり落ちてきました。
あずきの原種といわれるヤブツルアズキが生えていたところへいってみました。豆ははじけて落っこちて、ツルもろとも茶色く干からびていました。
ヤブツルアズキがみられるのはまた来年か・・と思っていたら、日当たりがいいところに緑色のツルがのびていました。しかもさやがぶら下がっている!
新たなのが生えてきたようです。
ヤブツルアズキ強し!
ちょっと嬉しくなった午後でした。
作業員 近
(2015年11月13日)
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華麗なる競演
今日はほぼ同時期の、復元率の高い土器を並べてみました。
う、美しい・・・
左側は以前じょうもん市でお見せしたかと思います。
細かな説明などなくても、美術的にも美しいですね!
背景が作業室なのがもったいないくらいです。
特に右側の土器は、学術的にもこのタイプでここまでの復元率のものは少ないと注目を集めそうです。
今日はとある取材の方々がこられたのですが、やはりこれらの土器を見て感嘆しておられました!
作業員た
(2015年11月12日)
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マニアック
今日のこの写真を見てぴーんときた方は、パチパチパチ!拍手ものです!
女子の作業員たは一瞬プロ用のメイクパレットかと思ってしまいそうでしたが、もちろんそうではありません。
新潟県立歴史博物館さん編集の『縄文土器のデザインの世界』という、シロモノ。
縄文をはじめとした文様の施文具と文様の厳選134種の写真だそうです。
これ、見れば見るほど面白いんですが、どう考えてもマニアック!誰が買うんでしょう。発売のGOサインがよく出たなあという意味でも感心します。
貸してくださったボランティアTさん、ありがとうございます。
ちなみに調査員阿部によると、その内容のマニアックさよりも「ミウラ折り」でたたんであることのほうが感動的なんだそうですけど、それはそれでマニアックだと思います。
ダブルで面白いこの資料、しばらく楽しませてもらいます!!
作業員た
(2015年11月11日)
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小さい土器集合〜!
作業員の近です。
今日は可愛らしい土器を紹介します!
写真の土器は8cm〜11cmの大きさの、手のひらサイズです。
ただこのような現在の私たちが食器として使っているサイズの土器は少ないのです。
小さすぎて、煮炊きには不向きなようですが・・・
小さい土器は何に使うのでしょうか??
皆さんで考えてみましょう!
作業員 近
(2015年11月10日)
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笹山遺跡ボランティア通信93号
どんよりどよどよ。
まるでそんな音が聞こえてきそうな曇りっぷりの笹山です。
川向うは地表面まで雲が垂れ込めています。ん?雲?霧?
ちょっとググってみると、雲と霧の違いはなんと!
地表までついているのが霧で、地表から浮かんでいるのが雲だそうです。
なので、平地で山にかかっているものを見ると雲でも、山でそれを見ると霧なんだそうです。うーむ、面白いですねぇ。
自分自身が気球や飛行機に乗って浮かんでいるときはどっちでも呼べるんですかね。
・・・って、ぜんぜん笹山日記じゃない!
今日は午前3名、午後2名のボランティアさんに色んなお仕事を柔軟に手伝っていただきました。ありがとうございました!
休憩時間、どよどよの空を見ながら、冬が来たねぇ〜・・・また雪が降るね、、、(一同どよ〜ん)なんて会話をしました。
以前ある作業員さんが、雪が降ったらもうどうでもいいんだんが、降るまでが憂鬱なんだよねえ〜とおっしゃっているのを思い出しました。
十日町に来て数年、なんだかわかる気がした作業員たでした。
(2015年11月09日)
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笹山遺跡ボランティア通信92号
作業員の近です。
今日のボランティアは午前中3名、午後はメンバーが変わって3名参加でした。
今日も整理作業を手伝っていただきました。
皆さん真剣〜〜!に取り組んでくださっています!
また、お天気があまりよくないにもかかわらず、お客様が十日町市外より2名来てくださいました。
ボランティアのNさんが解説してくれる場面もありました。
明日もボランティアの活動日です。よろしくお願いします!
作業員 近
(2015年11月08日)
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夜の笹山
作業員の近です。
昨日の夜7時頃、笹山の近くを通りかかりました。日中はとても天気が良かったので、もしや!と思って笹山遺跡を訪れてみると・・・
満天の星空でした!
しばらく眺めていました。
しかし寒い・・・!
星空観察の際は皆さん暖かくしていきましょう。
作業員 近
(2015年11月06日)
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今日の土器
今日ご紹介する土器は、惜しいところまでいっているけど一つにまとまらなかった個体です。
底〜胴部と口縁部が接合していて、双方は同一個体だとわかるのですが、どうしてもくっつかないためふたつの塊にわかれています。
こういう個体は将来展示に回しにくいので、整理作業が終わるとお蔵入りしてしまう可能性が高いです。残念!
文様をよく見ると、大筋では当時の決まった文様構成になっているのですが、細部があまり他に類を見ない自由なデザインになっています。
型にはまるのが好きでない作業員ただったら、きっと自分の思うままの文様をあしらった土器を作るだろうなあと思うので、この作者にシンパシーを感じるのでした。
当時はあまり自由に土器の形や文様で作ることが許されなかったのかしら・・・
(2015年11月05日)
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竪穴住居から湯気が!
作業員の近です。
今日は昨日の雨の降る寒い一日とはうってかわって快晴の一日となりました!
そばとあずきも干しています!日差しが暖かくて気持ち良いです〜
今日の写真は、朝の笹山の竪穴住居です。
茅葺き屋根から蒸気が立ち昇り、なかなか幻想的な雰囲気でした。
写真から雰囲気が伝わるでしょうか・・・?
写真のセンスがなく、撮り方の勉強をしようかと思う今日この頃です。
作業員 近
(2015年11月04日)
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笹山遺跡ボランティア通信91号
今日は1日雨で、寒いを100発くらい連発してしまった日でした。
寒い!
あ、101発目を発してしまった!
今日は1日を通して2名のボランティアさんに追い込みの整理作業をしていただきました。
なかなか普段目に触れる機会のない土器を扱っていただいたので、少々場が盛り上がりました。これぞボランティアさんの醍醐味!
報告書にあがったり、まして展示にまわる土器はごく一部。
それ以外の土器たちにも少しでもスポットを当ててあげることも私達にできる仕事のひとつかもしれません。
作業員た
(2015年11月02日)
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