「サポート」の募集が始まります
調査員の阿部です。
笹山縄文カレッジの一環で毎年行っている企画、
「夏休み自由研究サポート 縄文土器をつくろう!」を、
今年も開催します。
今回もまた計2日間参加必須。
1日目に土器を成形して、2週間後に焼く。これが基本。
ですが、今年は「工作」だけの人と、作るだけじゃなくて「研究」もする人とに分けることにしました。
工作の方は、両日とも昼までに終わります。さっと作ってさっと帰る。うん、潔し。
研究する人は、昼食後、僕を含めてみんなで一緒に。
今回のプログラムでは、成果内容はリポート(報告)が多くなるかもしれません。
でも、仮説検証タイプの研究も、設定する課題によってはできると思います。
どちらであっても、探求することの楽しさを伝えたいと思います。
親御さん共々、みなさんのチャレンジをお待ちしています。
阿部
(2017年06月30日)
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笹山縄文カレッジ 古代糸作り
調査員の阿部です。
今日は「古代糸作り」を開催しました。
10名の方にお越しいただきました。
かなりマニアックなイベントと自負していたので、
その人数に少し驚いてしまいました。
でも、参加者の皆さんには楽しんでいただけたようで何よりでした。
カラムシとアカソ。その性質ゆえの扱いの違い、製品化への苦労、そういうところを体験していただけたと思います。
体験中、お口は暇なので様々なお話で盛り上がりました。
最後に用意していたワンポイントガイドは、
盛り上がっているなかでほとんど話してしまったというハプニングもありましたが、
それでもみなさん熱心に聞いてくださってありがたかったです。
一部参加者様が、アンギンの袖なしや網み台などの道具をご持参なさっていて、説明に色を添えて下さいました。
参加者みんなで作り上げた感のある、いいイベントになりました。
「またやって欲しい」
最後にそんな声を頂戴しました。ありがとうございました。
阿部
(2017年06月25日)
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チャームが焼けた
調査員の阿部です。
明日の準備をしました。
ボランティアさんの研修も合わせて実施。
午前午後ともに2名の方にお手伝いいただきました。多謝。
懸案だったチャームは、乾燥が足りなかったのか、焼いている最中に不吉な音が・・・
ポンっ!
ポンッ!
その度に「ああ・・・」と落胆。
でも、めちゃくちゃ熱い焚き火をかき分けかき分け、
なんとか人数分は見つけ出し、確保できました。ああよかった・・・。
やってみなくちゃわかんない。大実験。
今年は実験イヤーになりそうです。
阿部
(2017年06月24日)
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なんだ、これは!
調査員の阿部です。
アカソをバシバシ叩いてきました。
別に鬱憤がたまっているからとか、
鬱憤がたまっているとか、
鬱憤がたまっているとかいうわけではありませんが、
なんとなく叩いてみたわけです。
で、今回も前回と同じ結果がでました。
結構、ボロボロって感じになるということです。
「おかしい」
というのも、色んなサイトやうちの博物館の展示物を見るに、
アカソの繊維の感じは割と細くて、まとまっていると「ふわっ」として見えるんですね。
画像は博物館の展示物です。どうですか。
ところが、我々がとってきたアカソをガンガン叩くと・・・ボロッ・・・。がーん。
考えられる理由は、まだ若いとか、乾燥の時に直射日光がよくない、かなーと思いつきますが、よくわかりません。
でも、とりあえず強くたたかなければ繊維は取り出せるし、撚って糸もつくれます。体験ワークショップに問題はありませんが、どうも納得がいかない。そういう気分です。
これから夏まで随時刈取りを行って、試行錯誤してみたいと思っています。
阿部
(2017年06月23日)
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圧痕部もイベント準備も大忙しの巻
調査員の阿部です。
今日は笹山遺跡ボランティアの日。
朝から夕方まで時間をフルに使って大忙しでした。
最初は、圧痕部。
といっても今日は圧痕を取るんじゃなく、、
ヤブツルアズキとツルマメの種植えです。しかも耕すところから。
縄文畑、再び。
昨年度同じく、草取りをする管理栽培のA群と、放置するB群の対照実験です。
昨年の栽培実験の結果から、あきらかにB群の育ちが悪いことがわかりましたが、
他方でA群もモーマンタイではなく、密生しているために折り重なってしまったり、虫にやられたり、色々と大変でした。
野生種をいきなり管理するといろんなことが生じることがわかったわけです。
率直な感想としては、管理するにはそれなりの手間と時間がかかることと、それにたいして期待したほど量が採れない、ということ。
栽培のことはいろいろわかったので、今年はA群とB群の子孫の変化を見ることにします。
1世代で変化が見えるわけないとは思いますが、「何事もやってみるべし」、の精神です。今年の座右の銘です。
作業の二つ目は、6月25日(日)に開催する「笹山縄文カレッジ 古代糸作り」の準備でした。
メンバーの一人に大量に採集してもらったアカソから葉を取って茎だけにする作業。
めちゃくちゃ地味で単調な作業です。
面倒臭がりの私は、作業のいちいちにおいて「縄文人えらいね、縄文人すごいね」、そう思ってしまいます。
作業の3つ目は、古代糸作りの際につける「チャーム」の製作。なんと手作りです。
少し前にこっそり作っておいたのですが、アクシデントがあったので作り直したのです。
今日は大変な日となりましたが、午前午後ともに遠隔地から2名のボランティアさんが駆けつけてくれました。多謝。
阿部
(2017年06月17日)
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ばしばしばしばし
調査員の阿部です。
6月25日開催予定の「古代糸作り」。
ただいま鋭意準備中です。
初めての企画のなので、
いちから準備をしているわけですが、
ひとつひとつにいちいち発見があって面白いものです。
先日、乾燥したアカソで糸を作る実験をして、これも面白かった。
「ただひたすらに叩くだけ・・・」
そう風に教わっていたので、
そうだ木魚を叩くお坊さんになりきろう、、、
そうだついでに昔覚えたお経を唱えてみようか・・・
などと楽しく妄想していたのですが、
なんの。
やってみたらそうでもないことがわかりました。
適当にバシバシ叩くと繊維がブチブチに切れちゃうんです。
打撃する場所を選んで強さを加減して打たないといけないんです。
目をつむってお経を唱えられる状況じゃありませんでした。
でも、「どんなに強く叩いても大丈夫」などと報告していた某ブログの記事は嘘だということがわかりました。
簡単に普遍化してはいけません(どこかで聞いたような)。
なんでもやってみるもんです。
今回の実験は「いおサポ」(伊乎乃の里・縄文サポートクラブ)の代表さまにお手伝いいただきました。
感謝。
阿部
(2017年06月16日)
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第18回笹山じょうもん市2017 その3
調査員の阿部です。
肝心の入れ込み客数を公表するのを忘れていました。
じょうもん市全体の総数 3,300人
笹山縄文館3階(文化財課ブース) 312人
笹山縄文館3階の内訳:
クイズラリー162人、土偶消しゴム100人、ふらっと来た人50人
じょうもん市全体の総数は過去最高を記録し、縄文館3階も同じでした。
阿部
(2017年06月04日)
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第18回笹山じょうもん市2017 その2
調査員の阿部です。
笹山縄文館3階のお部屋は、
クラス単位でいらっしゃる中条小学校の児童たちで、
断続的にいっぱいになりました。
これじゃてんてこ舞いだ!と思ったのもつかの間、
手慣れたトークでこの集団をコントロールする方がひとり。
目をやると、そこには笹山遺跡ボランティアのT越さんが!!
輝いていました。
それもそのはず、小学校の先生なんです。
私もここ数年、小学生のクラスをお迎えした経験があるのですが、
やはり百戦錬磨のプロは違います。
具体的にどうとかって一言で言えないパワーというか鮮やかさがそこにはあり、
あの域には達しそうにないなと、早々に敗北宣言したのでした。
あ〜あ、「人前で話すのが苦手なんだよね」と前に言ってたのに・・・。
うらめしや。
阿部
(2017年06月04日)
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第18回笹山じょうもん市2017 その1
調査員の阿部です。
今日はじょうもん市の日。
朝から昼過ぎまでバタバタバタバタと動き回り、
目が回っているうちに終わりを迎えました。
最近恒例となりつつある「練り歩き」は結構賑やかです。
美女と要人を含むゲストたちが沢山の地元の方々と歩きます。
報道各社の方や市の職員もここぞとばかりに撮影しまくり。
絵になるというか、見ごたえがあるんですね。
もちろん私も撮りまくりでした。
大変遠くから、公私ともにお世話になっている方が見えました。
あまりにも時間がなく、少ししかお話しできませんでしたが、
いらしてくれたことが何より嬉しかったです。
引き寄せてくれる何かの力が、この場所に働いているのだと実感。
笹山遺跡ボランティアには、再びご尽力を頂きました。
毎年だんだん慣れてきてチームワークも向上している様子。
マグネットも金太郎飴もマスキングテープもそこそこ売れたようでよかった。
感謝です。
阿部
(2017年06月04日)
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伊乎乃の里・縄文サポートクラブ設立
調査員の阿部です。
今日、ひとつの嬉しい出来事がありました。
笹山遺跡から、新しい任意団体ができたのです。
その名も、
伊乎乃の里・縄文サポートクラブ
です。
最初の3文字は「いおの」と読みますね。
いおのとは、延喜式や和名類聚抄にでてくるこの地域の地名、
したがって、いま知りうる限りで最も古い、縄文に近い名のひとつです。
この団体の設立母体は文化財課の笹山遺跡ボランティアのメンバーだということもあり、
最初から関わらせていただいており、それが本日、ようやく結実したわけです。
嬉しくないはずがありません。
で、本日、その設立総会にお邪魔してきました。
クラブの規約にこうありました。
「十日町市および周辺域の縄文時代遺跡等を利用する学術、教育、観光に資する活動を行うことにより、人と人との交流を促進し、活気ある地域社会の形成に貢献する。」
縄文は人を結びつける。そういう力があるんだと思います。
わが文化財課長の祝辞のご挨拶。
十日町市には中条地区の笹山遺跡だけでなく、下条地区には火焔型土器がたくさん出てきた野首遺跡があるし、中里地区には希少な縄文時代草創期遺跡群として壬(じん)遺跡や田沢遺跡もある。
これらを含めた地域の縄文文化全体をサポートする活動を、十日町市と協働して行っていただくよう期待したい、とのことでした。
特定非営利活動法人笹山縄文の里事務局長の野沢恒雄氏もご来賓としてご挨拶され、縄文文化と宇宙のつながりについての思いを語っていただきました。宇宙と聞いていろいろと合点がいったきがしましたが、それは心のうちに秘めておきたいとおもいます。
代表の阿部美記子さん、設立までの準備は大変でしたが、きっとこれから楽しい活動を展開されることと思います。一緒に頑張っていきましょう。
阿部
(2017年06月03日)
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