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旧 笹山日記

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優品主義
これから作る発掘調査報告書に載せる土器について考えてるとき、土偶マイムを得意とするある方のコメントがふと頭をよぎりました。

「土偶マイムは優品主義なんだよね」

マイムは見られてナンボなので、見た目重視の優品がいいというわけです。至極ごもっともと思ったものです。


報告書の掲載土器もそうかなという気がします。発掘すると膨大な量の遺物が出てくるので、何かの基準で選別します。

そこで「優品」であることを基準にすることは多いと思います。優品というのは、沢山の破片がくっついて遺存率が高いもの、文様が派手なもの、珍しいもの、それから、その遺物の形がなにかと比較するのに都合がいい、などなど。別の言い方をすれば、「定性的」なのかもしれません。

ただ、優品を選んだだけでは発掘の成果報告としてはどうでしょう。なにがどれだけ出土したのか、ほかと正確に比較できるよう、定量的に示すことも大切です。車の両輪なのです。

石器研究ではある論文の影響からか、1990年代から器種と石材のクロス表が掲載されるようになりました。このお蔭で研究が飛躍的に進んだような気がします。

土器ではどうか。

石器に比べて分類にかかる作業量が膨大なので時間と経費(人件費)がかかります。だからバランスを考えてうまくコントロールする必要があります。もし仮に全部に手を出せないとしたら、どうすればいいのか。

う〜ん。。。

高校の時、統計の授業をちゃんと聞いてなかったことが、今になって悔やまれます。


調査員

(2019年01月27日)

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京都美術文化賞
笹山遺跡出土の土器をモチーフに陶芸作品を制作されている重松あゆみ(京都市立芸術大学教授)さんが、第31回京都美術文化賞を受賞され、その記念展覧会が開催されるそうです。

 2019年1月18日〜27日 京都文化博物館

http://www.bunpaku.or.jp/exhi_gallery_hall/exhi_gallery/

「1990年代の「骨の耳」シリーズの作品から現在の「Jomon」シリーズの作品まで約20点の陶立体を展示」なさるとのこと。

笹山の土器がそういう方面にも役立てられて大変うれしいです。受賞を心よりお祝い申し上げます。

ブームとは一線を画し、縄文と芸術が新しい形で昇華する瞬間を目撃できる機会、かも。皆さんもぜひ。

調査員

(2019年01月15日)

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