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笹山土器焼き会
調査員の阿部です。

今日は、笹山遺跡ボランティアと協働で

土器焼き会を開催しました。

協働と言ってもほぼボランティアさんが主体です。

参加者の持ち寄りで、豪華な縄文食付き。

焼いている間も飽きさせない素晴らしい内容でした。

今後もこうした活動を続けたいとのことで、

楽しみにしているわけです。

焼きがうまくいったところで、みんなで小豆の収穫も行いました。

なんだかダラダラダラダラと続く収穫作業。

しかも毎回少しづつしかとれず・・・。

 「これじゃ、お腹は膨れないよね」

 「採る労力の方が大きいよね」

 「それいっちゃおしまいだ!」

と言い合って盛り上がったのでした。


阿部

(2016年10月26日)

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今年度のささやまラボは早いです
調査員の阿部です。

ささやまラボの開催が告知されました。

今年は2月3月にも開催したので、今回は「シーズン2」です。

もちろん、調査的企画とお楽しみ企画の豪華2本立て。

1)「土器についた圧痕にシリコン流し込んで種子を探しちゃおう!」

これは全国的に見ても結構珍しい貴重な体験。

縄文土器の表面って、よく見ると小さな穴というか凹みがあるものです。

粘土に混ぜた小石がぽろっと抜けた跡がほとんどですが、よく見るとそればかりではない。

なんと、植物の種子が焼け抜けた跡が混ざっているんです。

しかも、ただの種じゃない。

ダイズ(ツルマメ)、アズキ(ヤブツルアズキ)、エゴマといった、

食べられる種が多いというから、これはもう縄文食の一部だと想像できるわけです。

なぜ土器に種が混ざっているのかという素朴な疑問に答えることはまだ難しいものの、

この種を縄文人が意識的に利用していたこと、

そしておそらく食用になっていただろうことがわかるわけです。

この土器に残る圧痕を探すという活動は、あちこちで行われていて、

ここ笹山でも進行中。

遺跡から施設の痕跡を探す発掘さながら、土器から種の痕跡を探す。

これはいわば、第2の発掘。

それを皆さんに体験していただこうというわけです。

発掘が好きな方は絶対楽しめる企画。ぜひご参加ください。


2)土器チョコ作り

またやりますよ。もう鉄板です。

「バーン」って、JOJ◯みたいだねって思ってもそれは気のせい。

チョコ作りはお家に帰っても楽しめる、文字どおり美味しい企画。


気がつけばどちらもシリコンがらみ。

シーズン2は、シリコンスペシャルといってもいい回ですね。

みなさんの参加申込みをお待ちしています。

そして、今回もまた、ボランティアのみなさん、ご協力をよろしくお願い致します。何卒。


阿部

(2016年10月21日)

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やぶつるあずきをかわかす
笹山圧痕部長の阿部です。
先日、ボランティアの皆さんと佐々木顧問とで、
ヤブツルアズキの収穫を行いました。

いろいろと考えさせられるものがある収穫作業となりました。

まずひとつは、収穫のタイミングについて。
大納言あずきならば、全部熟してから茎ごと全部引き抜いて鞘をむしればいいのに対して、ヤブツルアズキの場合は、熟すのに早い個体と遅い個体とで1ヶ月以上の差があるため、終わりの方が熟す頃にはほとんどのサヤが割れて種を撒き散らしてしまいます。だから、その前に収穫する必要があるのですが、じゃあ早く抜けばいいかというとそれもちがい、かなりの数を未成熟のものをとってしまうことになるのです。

それと、虫の害について。
結構ひどい状態です。何の虫かは今後調べますが、何かの幼虫です。2本から4本のサヤを糸で絡めて巣らしきものを作り、サヤ束の内側からサヤの端っこに穴を開けて中に潜っては連なっているアズキを次々と食べ、また別の一本の移っては食べ、その繰り返しをしている模様です。まだ種が緑色のものも、熟して黒色になったものも食べているようです。
ということは、これを防ぐには、熟成の度合いに関係なく虫がつかないかチェックする必要があるということになるわけですが、これはなんとも面倒です。収穫とは別に虫にやられないように監視、処置する作業があるわけです。

さて今回、雑草取りをしていたA群の幾つかの個体を、ツルごと引き抜いてからサヤを収穫するという作業に提供してみました。これは主に雑草と複雑に絡まって熟したサヤを探しづらいB群の収穫を経験した班からの提案によるものでした。なぜなら、ツルごと引き抜いた後、未成熟の種はスイッチが入ったように熟成を始めるから、現在成熟してなくても問題はない、というのです。な〜るほど。

で、結果として、確かに収穫は非常に効率よく進められましたが、これはヤブツルアズキの熟成期間と虫の被害について考慮されたものでなかったことが後で判明しました。

未成熟のものは確かに順次成熟しているのですが、それぞれのサイズは変わらないまま熟成しているようなのです。1ヶ月のタイムラグがある熟成期間のなかですから、個体(サヤ)ごとの熟成の程度は大きく異なり、まだ種実が1mm程度のものもそのまま熟成していました。まだ測っていませんが、おそらく収穫量は大きく減っていることでしょう。

それと虫の被害が収穫後も継続するということもわかりました。
熟したものはすぐにサヤから外すことができるので被害はほとんどありませんが、まだ未成熟の緑色のものは熟すまでサヤのままです。すると収穫して山積みになったヤブツルアズキのなかで、虫さんがわんさわんさと活動するわけです。チョコレート好きのチョコレート風呂みたいなものです(ちがうか)。結局かなりの数が食べられてしまいました。

ツルごと採集したものは、個体変異の大きさと、虫の被害を食い止められないことにより、収穫量が結構低くなる可能性があるということです。

だから中間報告としては、熟成が1ヶ月という長期にわたる場合、収穫量をあげるために効率の良い収穫方法は、その都度、熟成したサヤだけをもぎ取ることだと思います。

ただ、生業活動の効率を議論するには、採集地と居住地との移動量(労働量)、採集可能な量、他の生業活動とのスケジューリングなどのパラメータが関係するため、一概に結論できません。

そもそも5m四方の範囲で採れる量は大したものではありませんので、仮にツルごと一気に持っていくか、その都度採集するかの違いが収穫率に与える影響が数倍あるとしても、絶対量自体は大変少ないです。もしこれが野生植物の採集なら「どっちでもいいや」と思える程度かもしれません。

栽培仮説については、興味深い観察結果がありましたが、長くなったのでとりあえずこの辺で。

阿部

(2016年10月14日)

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笹山圧痕部 1日目
昨日は笹山あっ昆布、じゃなくて圧痕部の、第1日目でした。

顧問の佐々木先生から直接ご指導をいただき、

部長も部員たちも大変勉強になるいい1日でした。

とくに「始めますよ」と告知することもなく、

それとなく始めてしまったのですが、

部活よろしく練習だけしてたわけではありません。

というより、練習らしい練習もなくいきなり「試合」でした。

そして、なんと、

ヤブツルアズキやダイズ、そしてサクラ?みたいなものも見つけることができました!

やった〜〜〜!

幸先のいいスタートです!


圧痕部長 阿部

(2016年10月07日)

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